育休を取得しているけれど正直、復職せず辞めたいと考える方も多いのではないでしょうか。
私のようにそもそも育休取得したら辞めるつもりだったという方、想像以上に家事育児が大変で復帰は無理そうという方など退職を考える理由はさまざまかと思います。
結論から言うと育休中に退職しても法的に問題ありません。
ただ、法的に問題ないとしてもモラルがないと思われてしまいますし、育休中に退職すると会社に言い出すのは相当、言いづらいですよね。
そんな方には転職代行サービスを利用するのも一つの手です。
今回は育休中に退職する場合気をつけること、もらった給付金は返す必要があるのかなど皆さんが気になることを説明していきます。
1、育休中に退職代行を利用して退職することは可能か
育休中に退職することはもちろん可能です。
それは退職代行サービスを利用して退職したとしても同じ。
引用:厚生労働省
この数字からわかるように、育休退職は決して珍しいことではなく一定数いるのでそんなに思い悩まなくても大丈夫ですよ。
ちなみに日本労働調査組合によると退職代行サービスの利用を検討している人は約44%とほぼ半数!
2、育休中に退職する場合、確認しておきたい5つのポイント
育休中に退職する上で気をつけるべきポイントがいくつかあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)退職日は育休開始日を考慮して決める
退職日は会社ではなく自分で決めます。
会社にこれ以上迷惑をかけないためにも、できれば退職を決意したら早めに伝えたいところ。
しかし退職日によって育児休業給付金を1ヶ月分貰い損ねてしまう可能性があるので注意が必要です。
仮に7月5日から育休開始した場合、1ヶ月の支給期間は7月5日から8月4日。
そして育児休業給付金は2ヶ月分一気に振り込まれるので7月5日〜9月4日が対象となります。
注意したいのは育児休業給付金は日割計算ではないという点です。
そのため支給期間の途中でやめた場合、給付金の振り込みは1円もないのです。
給付金をもらい損ねてしまった!なんてことにならないためにも、育休途中で辞めるにしても給付金の対象期間を考えて退職日を決定することをオススメします。
(2)会社の就業規則に記載されている退職の申し出について確認する
法律では会社への退職の申し出は「退職の2週間前」と定められていますが、会社の就業規則に記載されている日付に従うようにしましょう。
ちなみに私の会社では「1ヶ月前までに」と記載がありました。
(3)有休消化を忘れない
嬉しいことに育休中でも有給は付与されます。
私は育休に入る前に有給を全消化したのですが復帰する頃には2年分の有給がついていました。
そのため有休消化をしてから退職するようにしましょう!
育休中に退職すると有給を使うことはできないのですが、復職手続きをしてもらい形だけ復帰したということにすれば有休消化することができます。
育児休業給付金を満額もらい、有休消化をして辞めるのが一番お得と言えますが、会社からするとあまりいい印象ではないので伝え方は慎重にしてください。
自分から言い出すのが難しいのであれば転職代行サービスを使うのも一つの手です。
退職についての話だけでなく有給についても会社とやりとりをしてくれますよ。
(4)育児休業給付金・社会保険料の免除がなくなる
育休中に退職すると育児休業給付金の支払いがなくなります。
受給額は育休開始の半年間は給与の67%、それ以降は50%。
さらに育休中は社会保険料も免除されていたのに、支払い義務が発生するのです。
そのため配偶者の扶養に入るか、国民健康保険・国民年金の手続きを自分で行わなくてはいけません。
これらのことから育休中に退職すると収入が減るだけでなく、支出が増えてマイナスの状況に陥る可能性が高いということを念頭に入れておいてください。
(5)保育園の申し込みをしている場合は入園取消の恐れがある
すでに保育園の申し込みをしているor次年度の入学が決まっているご家庭もあると思います。
しかし、気をつけなければいけないのは自治体によっては今在籍している会社へ復職するということが加点条件の場合があります。
市役所に育休中に転職した場合、保育園入園の取り消しはあるのか確認したところ、
と言われました。
入園までに転職をしていたとしてもダメです。
必ず今の職場に復職しなければいけません。
では、どうしたらいいのか?
入園取り消しを回避するためには会社に復職証明書を発行してもらい有給を1日でもいいから使って形式上、復帰したことにするんです。
この方法なら保育園の点数が下がることはありませんし、再審査にかけられ入園取り消しなんてことにもなりません。
3、育休中にもらった給付金は返さなければいけないのか?
育休中に退職したとしても、これまでに受け取った育児休業給付金を返す必要はありません。
しかし、育休は復職することが前提の制度ですから育休に入る前から辞めるつもりだった場合は返還義務が生じます。
とはいえ、最初から辞めるつもりだったとして、周りに口外していない限りそれを証明することなんてできませんよね。
そのため育休取ったら実はそのまま辞めるつもりだったという方でも返還義務が生じる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
4、育休中に退職する場合、なんていって辞める?
辞める理由は正直なんでもいいのですが、できれば「それならしょうがないよね」と思われやすいものがいいですよね。
私の周りで退職した方々の理由をピックアップしました。
(1)産後体調がすぐれない
産後思ったように体調が回復しないのはあるあるです。
私は臨月あたりから左股関節が歩くたびに痛みを伴い、産後半年経った今でもまだ治っていません。整骨院も行きましたが原因は不明です。
このように産後の体調不良を訴え、育児と仕事の両立は難しいということを伝えましょう。
よく起こる産後の体調不良で使えそうなものをまとめてみました。
- めまい、貧血
- 頭痛
- 下肢痛
病院に行っても改善しないため、いつ完治するかわからないということは絶対に伝えておきましょう。
授乳中だと薬も飲めないですしね。
(2)両親(義両親)の介護が始まった
子どもは日中保育園に預けられますが、もしも自宅で介護をするのであれば昼夜問わずお世話に勤しまなくてはいけません。
同居していなくても近場に両親が住んでいるのであればこの退職理由も有効です。
(3)夫の転勤についていくことになったor引越しするため通勤時間が長くなる
リモートワークが可能な会社ならこの理由は使えませんが出社必須のところならかなら有効的です。
県外に行かなくとも引越しで通勤時間が2時間になってしまい毎日通うのはツライでもOK!
通勤時間が長くなってしまうの理由だと復帰して実際に働いてからまた決めようと言われるかもしれませんが
- 保育園の呼び出しにすぐ対応できなくなる
- 保育園が開いている時間に間に合わない
などと言えば引き下がってくれるはずです。
5、自分で退職を伝えることに気が引けるのであれば退職代行を使おう!
と悩んでいる方は退職代行に依頼するのも一つの手です。
退職する決意ができたら労働組合と弁護士が指導している女性専用の退職代行サービスがオススメ。
ここは退職代行を利用した後は無料で転職のサポートまでしてくれる業界初のアフターサービス付き。
LINEで気軽に無料相談ができるので相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
初めは復職する予定で育休を取得しても、思った以上に育児が大変で復職して家事育児をこなすなんて無理だ!!キャパオーバー!!
ってなる可能性も十分にあります。
復帰を待ち望んでくれる会社には申し訳ないですが、自分の心身の健康が一番大事です。
家族が笑顔でいられるためにも退職という決断は決して悪ではないと私は思います。
また、たまには家事代行サービスを利用するなどしてほっと一息つく時間を作ってくださいね。
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