「気がついたら寝かしつけに2時間も費やしていた」
「頼む、寝てくれ・・・と祈る毎日」
「もう眠くて死にそうだ、まとまった睡眠時間が欲しい」
毎日夜泣きや寝かしつけの対応お疲れ様です。
赤ちゃんの睡眠に関する悩みはつきませんよね。
わたしは人ってちゃんと睡眠時間が確保できないと精神的にも体力的にも追い詰められるんだな、と初めての育児で身をもって感じました。
今回はなんとか人間らしい生活をしたいと思い、娘のネントレを開始し、見事10時間超えの睡眠を勝ち取ったわたしの実体験を書きます。
1、赤ちゃんのネントレ完了後は最高の時間が待っている
控えめにいって最高です。
今まで寝かしつけにかかっていた時間が全て自分のもの。
紅茶を飲みながらホッと一息ついて撮りためていたテレビだって観れちゃう。
わたしは自分の時間を持てるようになり、「子どもが寝たあと何しようかな」と考える楽しみができました。
やっぱり人間って楽しみができるとちょっと辛いことがあっても
「これを乗り越えれば〇〇が待っている・・・・」
と自分を鼓舞することができるんですよね。
さらにはまとまった睡眠が取れるので体のだるさもなくなって日中も元気に過ごせるようになりました!
2、赤ちゃんがネントレを開始する前に抑えておきたいポイント
ネントレを開始する前にまずはネントレってどんなものなのか抑えておきましょう。
実はネントレにもいくつか種類があるんです。
(1)ネントレとは
ネントレとは”赤ちゃんが一人で眠りにつけるようにする”トレーニングのことを言います。
赤ちゃんが一人で眠れるようになれば、夜中に目を覚ましても泣くことなく再び眠りについてくれるので夜泣きの回数がグッと減ります。
夜間の頻回授乳で悩んでいるママにはとっても朗報ですね。
そしてネントレといってもいくつか種類があります。
ちなみにわたしが行ったのはファーバーメソッドと呼ばれる「少しだけあやす」ネントレです。
この記事では有名どころのネントレを3つ紹介します。
①エクスティンクション
いわゆる泣かせっぱなしのネントレ。
赤ちゃんに「おやすみ」と言ったら寝室から退出し、朝まで何があっても部屋に入らない方法。
赤ちゃんの様子がわかるようにベビーモニターを設置する場合が多いようです。
②ファーバーメソッド
赤ちゃんを寝室にひとりにし、数分おきに様子を見に行く方法。
この時抱っこはしませんが、多少あやすのはOK。
様子見の時間を3分から5分、5分から10分と徐々に間隔を延ばしていきます。
③ジーナ式
1日のスケジュールを綿密に決めて赤ちゃんの体のリズムを整えるというもの。
これにより夜泣きの回数が減るようです。
この方法は生まれてすぐの新生児期からできるのが特徴です。
こんな感じで細かく1日のスケジュールを組みます。
(2)いつ頃から始めたらいいのか
方法にもよりますが、5〜6ヶ月頃がいいと言われています。
この頃の赤ちゃんは1日のリズムができてきて、夜間授乳が減ってくる時なのでこの時期に推奨されているのかなと思います。
(3)ネントレを始める前の心得
やると決めたら崩さない。
わたしも何度も心が折れそうになりましたが心を鬼にしてどれだけ泣き叫んでいても決まったタイミングになるまで寝室にいきませんでした。
ネントレをやめてしまう理由の中に旦那さんが「すごい泣いてるよ?可哀想じゃない?」と何度も言ってきたから根負けしてしまった。
という話をよく聞きます。
そのため
「ネントレを今日から始めるよ!」
と旦那さんにも伝えることを忘れないようにしましょう。
3、実際にわたしが試したネントレをご紹介
わたしはファーバーメソッドという少しだけあやす方法でネントレを完了させました。
ただ、ざっくりとお風呂に入る時間や就寝時間を決めていたので、今思うとジーナ式も少し混ざっていたかな?
ネントレ完了までどのように進めていったのか、実体験を書いていきますので一つの例として参考にしていただけますと幸いです。
(1)ネントレを開始した時期
娘が生後7ヶ月の時にネントレを開始しました。
ネントレを始めた理由は添い寝じゃないと寝ついてくれなくなったからです。
わたしはセミダブルのベッドに寝ているのですが、娘を潰さぬよう気を張っていたからなのか熟睡できず細切れに夜中起きてしまい、さらには寝返りができないので腰を痛めてしまったのもネントレを始めたきっかけでもあります。
(2)具体的な方法
①就寝時間に寝室へ移動
大体20時〜20時半の間に寝室へ移動していました。
②部屋を真っ暗にする
真っ暗な部屋=寝る時間と習慣づけさせたかったので豆電球もつけず文字通り真っ暗な部屋で寝かせていました。
赤ちゃんは一旦目にしたものから目を離せなくなる「強制注視」という傾向があります。
常夜灯(豆電球)をじーっと見てしまうと赤ちゃんの脳が覚醒してしまう可能性が高いので真っ暗な部屋を作るようにしてください。
参考:赤ちゃんの眠り研究所
わたしは夜間授乳やトイレの時に真っ暗で困ったので間接照明を使っていました!
これはUSBケーブルで充電ができるので電池いらずで衛生的です。
また、朝早く起きてしまう赤ちゃんは陽の光が漏れているのが原因みたいなので、遮光2級以上のカーテンを選びましょう。
③寝室でミルクをあげる
真っ暗の中、間接照明の光を頼りに娘にミルクをあげていました。
わたしはミルクをあげてすぐにベビーベッドへ寝かせたかったのでこのスタイルにしました。
④ベビーベッドに寝かせる
ミルクをあげてゲップをさせたらすぐにベビーベッドに赤ちゃんを寝かせます。
ネントレをするのであれば布団よりベビーベッドをオススメします。
理由は抜け出せないから。
ママ友に、ネントレをしたけど泣きながら歩いて部屋のドアを開けてしまったという方がいました。
ベビーベッドならそのような失敗はありませんし、コンセントに触れたり誤飲してしまったりなどの危険性もないのでママが寝室から退出していても安心できます。
⑤寝室から退出
赤ちゃんがギャン泣きしていても構わず寝室から退出します。
⑥様子見をしに行く
最初は3分、徐々に5分10分と間隔を伸ばして赤ちゃんの様子を見にいきます。
この時赤ちゃんが泣いていたら耳元で子守唄を歌ったり、体をトントンしてあげたりしていました。
もちろん抱っこはしていません。
ここで抱き上げてしまうと
「泣けばママやパパが抱っこしてくれる」
と思って癖になってしまうようです。
ちなみに娘はネントレ1日目、2時間ぶっ続けで泣いていました(笑)
⑦夜中でも同様に、泣いても絶対に抱き上げない
わたしはベビーベッドの横にベッドを設置して子どもと同室で寝ていました。
夜泣きをされても隣で娘が泣き叫ぶのを聞き、再び眠りにつくまで耐え抜きました。
1時間泣き続けるなんてザラでこの時間がネントレで一番苦痛だったと言っても過言ではありません。
4、ネントレを成功に導く!赤ちゃんの寝付きをよくする6つの方法
ネントレを成功させるには良い睡眠を取ってもらうのも大きなポイントだと思っています。
(1)日中に体をよく動かす
体をたくさん動かすとよく眠れますよね。
日中はたくさん歩かせたり、手遊びしたりして遊びましょう。
まだ小さいお子さんは足を曲げ伸ばししてあげたり、ベビーカーでお散歩に出かけて脳に刺激を与えるのも有効ですよ!
(2)寝る1時間前にはお風呂に入る
寝る45分〜1時間前にはお風呂に入れてください。
お風呂で体が暖まって次第に体温が下がり眠気を誘うのですが、直前にお風呂に入れてしまうとまだ体の熱が高いままなので熟睡できなくなってしまいます。
(2)寝る30分前にはスマホやテレビを見せない
スマホやテレビから発せられるブルーライトの光が脳を刺激し睡眠を誘発させる「メラトニン」という物質を減少させてしまいます。
そのため寝付きが悪い子は寝る30分前には寝室に行って目を休めさせてください。
(3)寝具や洋服で体温を適温に整える
赤ちゃんは大人よりも体温が高いので着せすぎに注意しましょう。
大人が着ている洋服の枚数マイナス1枚が赤ちゃんにとって最適だと言われています。
ただ、赤ちゃんは寝相が悪いので掛け布団を蹴飛ばしてしまうことも多々あります。
それを心配して厚着をさせる方もいるのですが、そんな時はスリーパーを着せてください。
寝冷え防止に役立ちます。
スリーパーの使い方1つで変わる!赤ちゃんに嬉しい2つの効果とは?
(4)部屋を真っ暗にする
わたしのネントレ体験談にも書きましたが部屋は真っ暗にしてください。
赤ちゃんは一点を見つめる習性がありますので豆電球や間接照明の光を見つめて脳を活性化してしまう恐れがあります。
(5)夜寝る前だけミルクにする
ミルクの方が母乳よりも腹持ちがいいので夜長く寝てくれます。
わたしは母乳育児をしていましたが、これを聞いて夜寝る前だけミルクに切り替えたところまとまって寝てくれる時間が長くなりました。
(6)寝る前のルーティンを決める
寝る前に1冊絵本を読んだり、子守唄を歌ったりなんでもいいです。
“これから寝る時間だよ”というのを覚えさせるために寝る前の習慣づけをすることで眠りに落ちるのがスムーズになります。
うちの場合は歯磨き→スリーパーを着る→真っ暗な部屋にいく→ミルク
の順番で寝る前の習慣づけをしていました。
ちなみにミルクを卒業して寝る前に絵本を読むように切り替えたところ、最初の5分はギャン泣きでしたがすぐに寝ついてくれました。
これもネントレのおかげかな?と思っています。
最近はpopIn Aladdinを買ったので世界中の絵本を壁に映して読んでいます。
これ寝かしつけグッズで人気みたいですね。
5、こんな時はネントレ開始しないで!
ネントレするにも適さない時期というのがあります。
成功率を上げるためにも以下の時期にはネントレをしないようにしましょう。
(1)環境が変わる時
旅行や保育園に入園するなど、赤ちゃんの環境が大きく変わる時期はネントレをしないでください。
一人で寝られるようになった子でも環境の変化から夜泣きを再発する子もいます。
そのため特に大きな環境の変化がない時期を約1ヶ月ほど設けてください。
(2)ママやパパの心に余裕がないとき
ネントレは赤ちゃんだけでなくママやパパの心身にも相当なダメージを与えます。
そのため、できるだけ心に余裕がある時期に始めましょう。
6、泣かせるネントレは赤ちゃんがサイレントベビーにならないの?
サイレントベビーとは赤ちゃんが泣いているのに何もしてあげないと、赤ちゃんは自分の欲求を無視されていると感じて泣かなくなるという言葉を指します。
ネントレでサイレントベビーにならないかどうか、正直わたしも心配になりました。
しかし、調べたところネントレでサイレントベビーになったというデータはありません。
ネントレを完了したうちの娘も日中はギャンギャン泣いて欲求爆発、サイレントベビーとは程遠いい子に育っています。
周りでネントレした子に聞いてもサイレントベビーになったお子さんはいません。
あくまでわたしの感想ですが、ネントレ以外でたくさん抱っこしたり話しかけたりと愛情をかければ問題ないと思います。
まとめ
ネントレは親子で頑張るトレーニングだと思います。
最初は辛いと思いますが、これを乗り越えれば自分の自由時間が確保できると思って頑張ってください。
そして日中はたくさん話しかけたり抱っこしたりして愛情を目一杯注いであげましょう!