月齢が低ければ低いほど赤ちゃんに粉薬をあげるのは大変ですよね。
今回は私がお医者さんや薬剤師さんにおすすめされた粉薬のあげ方を紹介します。
いくつか方法がありますのでお子さんの月齢に合わせて試してみてください。
1、粉薬を上手にあげる6つの方法|赤ちゃんに合わせて試してみよう
粉薬を飲ませるときは水で溶かしてあげることが多いのですが、その場合は薬の飲み残しを少しでも防ぐため少量の水で溶かしてください。
(1)哺乳瓶の乳首
月齢が低い赤ちゃんにおすすめです。
完全母乳で育てられている赤ちゃんは難しいかもしれませんが、ミルクに慣れている赤ちゃんであれば難なく乳首をくわえてくれます。
1.手を洗って清潔にする
2.粉薬を小さいお皿に移す
3.水かぬるま湯を数滴垂らして指で混ぜて溶かす
4.乳首に溶かした薬を入れる
5.赤ちゃんの口に持っていきくわえさせる
ポイント
乳首の穴にはサイズがあるのですが、大きいサイズのものを選びましょう。
小さいと粉薬が穴に引っかかって赤ちゃんの口にきちんと入らない可能性があります。
私は粉薬を飲ませる用として穴が大きい乳首を早めに1つ用意していました。
哺乳瓶の乳首は吸わないと出ない仕組みになっているため、溶かした薬が乳首から漏れる心配はありません。
(2)スポイト
薬局で薬をもらう際に、飲みやすいようにとスポイトが用意されているので薬剤師さんにスポイトありますか?
と、聞いてみましょう。
このスポイト、薬剤師さんが1週間ほどだったら洗って繰り返し使えると言っていたので、お薬をあげたら毎回綺麗に洗ってください。
スポイトの洗い方についてまとめましたのでよければ参考にしてください。
1.手を洗って清潔にする
2.粉薬を小さいお皿に移す
3.水かぬるま湯を垂らして粉薬を溶かす
4.スポイトで吸い取って赤ちゃんにあげる
5.飲み終わったら水分を与える
ポイント
・赤ちゃんのほっぺの内側に沿わせるようにしてあげる
・一気にスポイトの中身をあげるのではなく、少しずつあげる
スポイトでお薬を上手に飲ませる方法についてまとめたのでよければ参考にしてください。
赤ちゃんが嫌がらずスポイトで薬を飲んでくれる3つのポイントとは
このスポイトは簡単に手に入れることができるので、衛生面が気になる方や洗うのが面倒な方はお家にスポイトを常備しておきましょう。
(3)ペースト状にしてあげる
引用:原口小児科クリニック
赤ちゃんは粉のまま薬を飲むことができないので、水を加えてボール状にし、飲みやすく工夫します。
1.手を洗って清潔にする
2.粉薬を小さいお皿に移す
3.水かぬるま湯を数滴垂らし、薬を練って団子状に丸める
4.指先につけたら赤ちゃんのほっぺや上あごにくっつける
*舌の上に乗せると吐き出してしまう恐れがあるため、舌の上は避けましょう
5.水やミルクをあげて薬を飲み込んでもらう
この方法、娘が生後二ヶ月の時にかかったお医者さんからおすすめされた方法なのですが私はうまくできませんでした。
と言うのも、赤ちゃんにあげる薬の量はとても少ないため水の加減が難しくうまくボール状にまとめることができなかったからです。
そのため紹介しといてなんですが私はあまりこの方法をおすすめできません。
(4)スプーン
1歳を超えたあたりからスプーンで飲ませることができました。
やり方はスポイトと同じく別皿に粉薬を出し、水かぬるま湯で溶かしたらスプーンですくって口に運んでいきます。
スプーンであげるメリットは洗いやすいこと。
デメリットは赤ちゃんに手や舌で押しのけられると溢れてしまうことです。
(5)市販のコーティング剤を使う
薬の味を感じさせないようにゼリーでコーティングして赤ちゃんが飲みやすくするという商品です。
最近ではチョコ味やいちご味など、甘い味がついている商品も発売されています。
大体どの商品も離乳食中期(7〜8ヶ月頃)から使用できます。
ぶどう、いちご、チョコの3流の味があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
ぶどう味
いちご味
・独自開発されたゼリーは水がなくても喉をつるんと通る
・1回使い切りのスティックタイプとゼリーボトルの両方販売されている
チョコ味
・苦い薬を飲む時に使用すると苦味を感じにくくさせる
・1回使い切りだから衛生的
顆粒タイプで水に溶かしてゼリーにするタイプ
・1回使い切りなので衛生的
・いちご風味
・最初からゼリー状で出てくるタイプなのですぐに薬を包み込むことができる
・ゼリーに含まれる水が分離しにくいため無駄なく使える
・りんご風味
(6)食べ物に混ぜる
今は赤ちゃんが飲みやすいように薬に味がついているものも多いですが、それでも薬の味が苦手で嫌がる赤ちゃんもいます。
その場合は食べ物に混ぜるという手もあります。
混ぜるのに適している食材のポイントは3つ。
- 粘り気がある
- 水分量が少ない
- 香りが強い
具体的には以下のような食材です。
バナナ、アイスクリーム、ジャム、ゼリーなど
注意点
ミルクやご飯などの主食に混ぜるのはやめましょう。
薬のせいで味が変わって食べ物を嫌いになり食べてくれなくなる恐れがあります。
参考:くすの木クリニック
2、粉薬を飲ませる時に抑えておくべき6つのポイント
(1)ミルクや離乳食に混ぜない
ミルクや主食に粉薬を混ぜてあげることは絶対にしないでください。
ご飯の味が変わってしまい食べるのを嫌がる恐れがあります。
食べ物に混ぜるのであれば適した食材がありますので上記の (6)食べ物に混ぜる
を参考にしてください。
(2)薬を飲ませた後は水やミルクを飲ませる
粉薬を飲ませた後は必ず水分を取らせてください。
口の中に残った粉薬を完全にお腹の中に流しましょう。
(3)粉薬は熱湯で溶かさない
粉薬を熱湯で溶かすと薬の成分が変わってしまう恐れがあるため、必ず水かぬるま湯で溶かすようにしてください。
ぬるま湯とは人肌くらいの温度(36度くらい)を指します。
(4)飲めたらとにかく褒める
薬を飲めたらとにかくこれでもかというくらいお子さんを褒めてください。
子どもは褒められると次もやってみよう!という気になって嫌がらずに飲んでくれるようになります。
逆にうまく飲めなくて叱ったりすると、
薬を飲むこと=嫌なこと、怒られること
と覚えてしまうので仮にうまく飲めなかったとしても怒らず、
「次は頑張ろうね!」
など励ますようにしましょう。
(5)食前にあげる
食後にあげるように指示された場合は別として、特に何も支持されなければ食前に飲ませるようにしてください。
食後に上げようとすると、お腹がいっぱいで薬を飲んでくれない可能性があります。
(6)飲み物に混ぜる
スポーツドリンクやオレンジジュースなど酸味の強い飲み物は薬の苦味を返って強める可能性があるので避けてください。
そのほかにも乳製品と混ぜるとよくない薬などもあるので、薬剤師さんになんの飲み物と混ぜても大丈夫なのか確認すると安心です。
まとめ
粉薬は大人でも飲むのが苦手な人が多いので赤ちゃんなら飲むのがさらに大変です。
あの手この手で飲ませるしかないですが、少しでもママやパパの負担が減るよう、そしてもちろん赤ちゃんもスムーズに飲めるように今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。